夏のフェア2 発見。夏の百冊
このネタ書き始めて3年目。
『3年連続』とか『4年連続』とか書くとき、去年の自分の日記持って来てコピペすれば良かったんだ。とさっき気が付きました。今頃になって!!*1
角川 発見。夏の百冊
今年も読者プレゼントはビニール製ブックカバーです。ハルヒ入ってるよ!!
つーかね、私今年の内容リスト見る前に小冊子を見ちゃって、しかも2度見しちゃったんですが、こういうのなんていうの?たまげた?
違う!!明らかに違うモノが紛れ込んでる!!!
どうやらライトノベルを強化しているようで、この分野から前述の『そして春風にささやいて』それに『涼宮ハルヒの憂鬱』『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』が入ってます。
100歩譲って『ハルヒ』と『彩雲国』はまあ、今を代表するライトノベルと、アニメ化もしたわりと正統派の少女小説ですから良いとして、問題は『そして〜』ですわ。スニーカー・ビーンズ・ルビーの代表的なタイトルを入れたかったんでしょうが、これ、『今の』ルビーの代表作ですか?7・8年前ならともかく。だからと言って『フジミ』シリーズ入れられたらそれはそれで大変問題なんですが。*2 しかしそう考えて今のルビーで代表的なタイトルって何だ、と思い浮かべようとするとこれが浮かんでこない。レーベル出始めの頃は衝撃的だったんですけどねえ。2匹目の泥鰌を狙う他社が雨後の竹の子のごとく似たようなレーベル出してBLバブルになってしまって、ルビーの個性が薄まってしまったんですね。JUNEからの、BLではない『耽美』小説が揃った良いレーベルだったのにね。『終わりのないラブソング』(6巻までは素晴らしかった)とかさ。ここでルビー語る必要は全く無いんですが。
えーと、要するに、無理して入れなくていいじゃん。 以上。
さて、去年から引き続きのエントリー。
秋に墓標を(大沢在昌) 新版悪魔の飽食(森村誠一) @ベイビーメール(山田悠介) あやし(宮部みゆき) ある愛の詩(新堂冬樹) 失はれる物語(乙一) NHKにようこそ!(滝本竜彦) アルケミスト(パウロ・コエーリョ) キッチン(よしもとばなな) きまぐれロボット(星新一) 偶然の祝福(小川洋子) 源氏物語(角川書店編) 巷説百物語(京極夏彦) 幸福な遊戯(角田光代) こころ(夏目漱石) GOTH(夜の章/僕の章)(乙一) 殺人の門(東野圭吾) 疾走(重松清) 十五少年漂流記(ヴェルヌ) 小学生日記(華恵) 書を捨てよ、町へ出よう(寺山修司) 新版人生論(トルストイ) 数学物語(矢野健太郎) 聖家族のランチ(林真理子) DIVE!!(森絵都) 太陽の子(灰谷健次郎) ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン) 徒然草(角川書店編) DZ(小笠原慧) 時をかける少女(筒井康隆) ドグラ・マグラ(夢野久作) ドミノ(恩田陸) 夏の子どもたち(川島誠) 二十四の瞳(壺井栄) 人間失格・桜桃(太宰治) ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ(滝本竜彦) 眠れるラプンツェル(山本文緒) パイロットフィッシュ(大崎善生) 走れメロス(太宰治) バッテリー(あさのあつこ) 新訳ハムレット(シェイクスピア) 氷点(三浦綾子) 不道徳教育講座(三島由紀夫) ブレイブ・ストーリー(宮部みゆき) ペギー・スー(セルジュ・ブリュソロ) ベルナのしっぽ(郡司ななえ) ポケットに名言を(寺山修司) 坊っちゃん(夏目漱石) 楽園のつくりかた(笹生陽子) 羅生門・鼻・芋粥(芥川龍之介) 落下する夕方(江国香織)
全96点中52点 GOTHは別々に数えましたが。入れ替えないねえ。集英社と比べたからそう思うのか。半数入れ替えればいいのかなあ。
去年『堕落論』無かったんだ!!
3年連続だと
アルケミスト(パウロ・コエーリョ) 新版悪魔の飽食(森村誠一) NHKにようこそ!(滝本竜彦) 偶然の祝福(小川洋子) 源氏物語(角川書店編) 巷説百物語(京極夏彦) 幸福な遊戯(角田光代) こころ(夏目漱石) GOTH(夜の章/僕の章)(乙一) 十五少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ) 書を捨てよ、町へ出よう(寺山修司) 数学物語(矢野健太郎) 太陽の子(灰谷健次郎) 徒然草(角川書店編) DZ(小笠原慧) ドグラ・マグラ(夢野久作) 二十四の瞳(壺井栄) 人間失格・桜桃(太宰治) ネガティブ・ハッピー・チェーンソーエッヂ(滝本竜彦) パイロット・フィッシュ(大崎善生) 走れメロス(太宰治) バッテリー(あさのあつこ) 不道徳教育講座(三島由紀夫) ベルナのしっぽ(郡司ななえ) ポケットに名言を(寺山修司) 坊ちゃん(夏目漱石) 羅生門・鼻・芋粥(芥川龍之介) 落下する夕方(江国香織)
30点。計算できないんですが、何分の1なんですか?
4年連続は
新版悪魔の飽食(森村誠一) NHKにようこそ!(滝本竜彦) 源氏物語 巷説百物語(京極夏彦) 幸福な遊戯(角田光代) こころ(夏目漱石) GOTH(夜の章/僕の章)(乙一) 書を捨てよ、町へ出よう(寺山修司) 数学物語(矢野健太郎) 太陽の子(灰谷健次郎) 徒然草 ドグラ・マグラ(夢野久作) 二十四の瞳(壺井栄) 人間失格・桜桃(太宰治) パイロット・フィッシュ(大崎善生) 走れメロス(太宰治) バッテリー(あさのあつこ) 不道徳教育講座(三島由紀夫) ベルナのしっぽ(郡司ななえ) ポケットに名言を(寺山修司) 坊ちゃん(夏目漱石) 羅生門・鼻・芋粥(芥川龍之介) 落下する夕方(江国香織) アルケミスト(パウロ・コエーリョ) 十五少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ)
26点。数え間違えてる。絶対。「この人、数も数えられないんだな」と、各々脳内で直しておいてください。だって、数える度に違ってくるんだもの。全部。
角川の小冊子は結構面白くて、1冊1冊の本の紹介文の最後に『次に読む本を発見』というガイドが付いています。たとえば『ハルヒ』だったら次が『NHKにようこそ!』そこから次は『GOTH』→『失はれる物語』→『きまぐれロボット』→『宇宙の声』→『ブレイブ・ストーリー』と、「こういう流れで読んでいったらどう?」と親切に案内してくれます。「この本面白かったんだけど、こういう本だと次に何を読めばいいのかな」と迷っている人にはわりとありがたいんじゃないでしょうか。『次に何を読もう』と云うのは、ある程度本を読んでいる人ならば自分の中でなんとなくつかめるモノですが、夏のフェアでたまたま読んでみる気になった人はわからないですものね。ここで読者をキャッチせねばなりません。小冊子内でたどっていくのも面白いです。昔のゲームブックみたいで。
角川で、今年一番売れたのはなぜかトルストイの『人生論』。新潮版でも凄く売れたので、近隣の高校か大学で指定されたのかもしれません。次が『殺人の門』東野圭吾は平積みにしとくとほっといても売れるんですけどね。
後なぜか『ドグラ・マグラ』これこそ不思議だよ!!!
毎年書いてるが今年も主張。
『家畜人ヤプー』幻冬舎から取り戻して100冊に入れて。お願いだから並べさせて。
角川の『かたくなさ』と『攻撃性』がわりと、かなり、好きです。ただ単に好みの問題ですけど。『数学物語』っていつから入ってるんだろう。気が付いたら入っていて、外れたこと無いような気がしますが。ファラデーの『ロウソクの科学』じゃダメなのか。岩波における『君たちはどう生きるか』みたいなモノなのか。例えが間違ってる気がしてならないが。
『ドグラ・マグラ』(これ相当アグレッシブ)も。あと、古典をちゃんと入れてるのはここくらい。ソフィア持ってますからねえ。入れないと。
でも「宣伝費に○○○円かけます!」と言われても。「そうですか」としか言いようがないよ。特に拡材多いわけでも・・・ああ、『うちわ』がやたら来たな。そうかここにかけたのか。宣伝費。そうねー。ディスくんかわいいよねー(棒読み)
中高生男子が一番手に取りやすいのは角川なんじゃないかと思うのですが(メディアミックス多いし)、逆に年齢層の高い人たちには訴えかけないかもしれない。ただ、『ある種の感性』の持ち主にはピンポイントで嵌るセレクトでしょうね。重松清とか東野圭吾とかを擁してエンターテインメント路線なのに関わらず、この偏った印象はなんなんだろう。ただ、一番個性的ではあると思います。毎年書いてますが。このままナナメ上辺りに突っ走っていって欲しいモノです。何だコノ締め。
残業が無かったら、明日新潮社。で、オシマイ。