夏のフェア1 ナツイチ
今年も地味にやります。私だけが楽しいこの企画。早くしないと夏終わっちゃう!!
集英社ナツイチ。
今年もイメージキャラクターは蒼井優ですね。去年の写真の方が可愛かった
おととしは『応募券を送ると抽選でもらえる!佐藤隆太図書カード』だったのが、昨年『2冊買うとその場でもらえる』グッズに変わり(抽選はさすがに無いよね)、今年もそれを継続しています。去年のブックマークは、本が傷んだり直ぐ取れちゃったりでたいへん使い勝手が悪かったのですが、今年はケータイストラップ。個人的にはけっこう可愛らしくて良いんじゃないかと思います。女王出たしね!!←嬉しかったらしい。
昨年から引き続きのエントリーは34点。
愛しても届かない(唯川恵) 暗黒童話(乙一) いちご同盟(三田誠広) 海を抱く村山由佳) 永遠の出口(森絵都) エンジェル(石田衣良) お縫い子テルミー(栗田有起) 怪笑小説(東野圭吾) 岳物語(椎名誠) 肩ごしの恋人(唯川恵) キスまでの距離(村山由佳) 救命センターからの手紙(浜辺祐一) 行動することが生きることである(宇野千代) こころ(夏目漱石) こちら救命センター(浜辺祐一) 小春日和(野中柊) コンビニ・ララバイ(池永陽) ZOO(乙一) スローグッドバイ(石田衣良) 第三の時効(横山秀夫) 谷川俊太郎詩選集1(谷川俊太郎) 天使の卵(村山由佳) なかよし小鳩組(荻原浩) 夏雲あがれ(宮本昌孝) 夏と花火と私の死体(乙一) 人間失格(太宰治) ネバーランド(恩田陸) 光の帝国(恩田陸) プリズムの夏(関口尚) 蛇にピアス(金原ひとみ) 星の王子さま(サンテグジュペリ) 鉄道員(浅田次郎) MOMENT(本多孝好) 笑う招き猫(山本幸久)
結構入れ替えたかな。と思って、昨年度のを確認してみたら、やっぱり34点でした。その前は31点。だいたい3分の一は残すんですね。
3年連続エントリーされているのは
『暗黒童話』『いちご同盟』『エンジェル』『岳物語』『肩ごしの恋人』『キスまでの距離』『救命センターからの手紙』『行動することが生きることである』『こころ』『こちら救命センター』『コンビニ・ララバイ』『スロー・グッドバイ』『谷川俊太郎詩集1』『天使の卵』『夏と花火と私の死体』『人間失格』『ネバーランド』『光の帝国』『鉄道員』
の19点。見落としとかダブリとか数え間違いとか絶対あると思いますが。だいたいこのくらい。しかし村山由佳と唯川恵好きだなー。集英社。
調子に乗って4年連続も調べてみたら
『暗黒童話』『いちご同盟』『エンジェル』『救命センターからの手紙』『行動することが生きることである』『こころ』『こちら救命センター』『夏と花火と私の死体』『人間失格』『ネバーランド』『光の帝国』『鉄道員』
の11点でした。『夏と花火と〜』は夏のフェアだけに延々と入り続けそうな気もします。集英社デビューの宝物だからな、オツイチ。
書いてて気が付いたんですがそういえば去年『銀河鉄道の夜』入って無かったんですね。で、去年入っていた『注文の多い料理店』が外れた、と。宮沢賢治枠、この二つの繰り返しか。ああ!『坊っちゃん』も無かったのか!
去年は87点でしたが、今年は95点に増えてます。今年の目玉はどう考えても『人間失格』でしょう。小畑絵。例年ですと売れはするものの、特に目立ったタイトルではないのですが、今年は凄かった。2度補充かけた。10冊単位で(減数あり)。中身変わらないのにねえ。小畑絵だから読んでみよう、と云う方がたくさんいらしたという事は、表紙さえ変えれば爆発的に売れる名作がたくさん眠っているということなんでしょう。あと、太宰読んでない人って、意外と多いんだな、と。あ、ダブリ買いの人もいるのか、コレクションとして。だったらおととしの新潮社『さぶ』だってもっと売れてて良いじゃないか。池上遼一だぞ。野中英次だったらもっと売れたってことか
あっという間に売り切れて、補充かけても一向に入ってこず、完全に売り逃してしまったのが『スポーツドクター』 ちょっと驚いた。
業界内人気が高いのは『ワセダ三畳青春記』と『笑う招き猫』でしたが、『笑う招き猫』はともかく『ワセダ〜』はあまり動かなかったかな。サウンドトラックはもうちょっと売れても良いように思いますが。
去年あんまりにも古典が少なかったことを誰かに指摘でもされたんでしょうか。昨年は5点(『地獄変』『人間失格』『こころ』『注文の多い料理店』『星の王子さま』)だったのが今年は11点に増えています。『長距離走者の孤独』が返り咲いて嬉しい。個人的に。余談ですが、スパイラルライフのファンだったヒトはこれ読むとポカンとするかもしれない。表題作じゃなく、収録作のほうで。多くは語りませんが。
『人間失格』のインパクトの陰に隠れてしまっていますが、『こころ』『銀河鉄道の夜』『友情・初恋』の3点は2007ナツイチ限定カバーだそうで、イメージキャラクターの蒼井優バージョンです。へー。さわやかだねー。
書店側からの見方になってしまうんですが、集英社って3社の中で一番ディスプレイに力を入れていて、拡材の量が凄いんですね。吊看板も馬鹿でかいし(ポスターは大きすぎる。他者とのバランスが悪くて困る)。遠くから見てのインパクトは絶大です。ただ、本そのもののインパクトは一番弱い。去年も書いたけど。角川ほどトゲトゲしくもないし、新潮社ほど泰然自若としているわけでもない。新潮社よりもよっぽど努力していると思うんですよ。現にウチの店だけだと去年より売り上げ高いし(人間失格のおかげもあるけど)。なんでしょう、この『ふわん』としたラインナップ。あくまで私の印象ですが。表紙が全体的に優しい顔だからかな。紙質の問題かな(kさん正直言って集英社のカバーキライでした。破れやすかったから。新しい方はそんなことないんだけど。あと宝島社と廣済堂もキライ。滑るから)。
中島らもの『こどもの一生』とかも入っていて、結構バラエティ豊かなんですね。この『ふわんとした印象』が集英社の個性になるんでしょうか。でも何年か前の壊滅的なデタラメさと言いましょうか、『考えすぎて手を入れすぎて大失敗』な状態から比べると、雲泥の差ですからね。頑張ってるなーと思います。繰り返しますが、私の個人的な印象です。
次は角川の予定ですが、明日はお休みします。