たわごとですけど

新しいアルバイトさんが入ってきて、現在研修中です。


一言教えると二言くらい質問が来て、熱心なのは良いのですが、予想外のことを聞かれるとこちらもひるむ。

「検索はねー、こういうシステムがあってー、ISBNを入れるとウチの店に現在在庫があるかどうか一応わかるようになってるのね。正確ではないんだけど。で、調べたらそれがどのジャンルか考えてー」
なんで正確じゃないんですか?
「へ?」
「今『正確じゃない』て言ってたんですが、どうして正確じゃないんですか?」




それは私が棚卸しの時点で間違えているからだよ。





というか、ですね。こういう検索システムって、すっごく便利で、たとえば急な客注なんかの時、系列店の在庫状況を調べられるので、一軒一軒確認の電話しなくて済むとか、重宝するわけです。
アルバイトさんたちも、パソコンでぱっと調べて『在庫0』と出ると、実際に棚を確認しないで「無いのでご注文です」と答えてしまっています。

レジから一歩も出ることなく。



時々「パソコン見ないでこの本探してきて」と抜き打ちでレベルチェックするのですが、よっぽど売れている平積み商品以外だと、ほとんど探すことが出来なくなってしまっている。検索システムにジャンルまでかいてありますからね。見ないと何処を探していいのかわからない。マメに「はたき持って店内見回ってきて」と指示を出しているのですが、これは掃除しながら「この棚にはどんな本があるかな」とか「こんな新刊がはいっているのか」とか自分で確認してもらいたいからなのですが、本当に漫然とはたきかけて戻ってくるだけ。パソコン壊れたらどうするんでしょう。


取り置き依頼の電話がかかってきて『在庫あり』になっていたので「承りました」と電話切ったあと、探したら実際には在庫なしで、トラブルになりかけたこともありました。直ぐに気が付いてご連絡したので大事には至らなかったのですが。売れて直ぐに反映されるわけではないですからね。電話受けた時点で探しに行けば良かっただけの話です。



もう検索システムが無いと、仕事が出来なくなっていて、その状況に別に異存は無いのですが(むしろラクになるので大歓迎)、『何処に何があるのか』『在庫状況』『関連書籍』『タイトル→著者→出版社』等を、店員が自分できっちり把握している方が、かっこいいのではないかとも思います。しかもその方が早いし。


ヒトのCPUも案外捨てたものではないような気がします。実際フル活用出来てるとはとても思えませんけどね。




私自身はパソコン見る前に探しに行っちゃって、見つからずに戻ってくるとアルバイトさんが既に検索し終えてお客さまに『在庫無し』を伝え済み、と云うことが多々あります。全然ダメじゃん。