それはメジャーな知識か。

まさか朝のワイドショーで『吉田メタル』という名前を聞くとは思わなかった。何はともあれ、おめでとうございます。でも私はインディ高橋が好き。





時々ちょっと驚くような問い合わせがあります。「驚く」というのは「他人も当然知っているはず」と自分が思い込んでいるから、という事もあるので、「これは業界内常識だったのかも。思い上がっちゃいかん」と自分を諌める時もしばしばあるのですが、今日のは「私思い上がってない」と思いたい。


お電話での問い合わせ。声の感じだと20代くらいの女性でしょうか。



「すみませーん。ちょっとお聞きしたいんですけど」
「はい、なんでしょう」
「英語の辞書ありますよね?『和英』と『英和』は違うんですか?


・・・違うねぇ・・・


「そうですね、違いますね」
「どういう風に違うんですか?」
「『和英』は日本語で引くと英語が出てきて、『英和』は英単語を引くと日本語が出てきます」
「・・・違うんですか?」
「(説明が悪かったんだろうか) たとえば日本語の本を読んでいて、『これは英語でなんて言うんだろう』と思ったときに使うのが『和英』です。知らない英単語が出てきて『日本語でどういう意味だろう』と思ったときに引くのが『英和』ですね」
「どっちが必要ですか?」
「使う目的が違うので、お客様が何にお使いかによるんですが・・・」
「子どもの中学校で和英と英和を買って来い、って言われたんですけど、二つもいらないと思って


・・・いるんじゃね?



「学校で指定があるようでしたら、両方必要かと思いますよ」
「いくらぐらいします?」
「出版社や収録語数によって色々ですね。ポケット版だと1000円以下のモノもございますし、よく買われていくのは2・3000円のモノが多いですね。でも実際に見ていただいて、ご本人が使いやすいものをお選びになった方が宜しいかと思いますが」
「いくつあるんですか?」
「今の時期は辞書を多く揃えておりますので、種類としては割と沢山あるかと思います。学校で指定の出版社とかございますか?」
「紙渡されたんだけどね、やっぱ英和も和英も同じでしょ?



オ レ の 話 を 聞 け え 〜 〜 



オノレの心のどこに眠ってたのかわかりませんが、もの凄い勢いで飛び出してきたよ剣さん。




ただ単に「お金がもったいないから両方買うのイヤ」というわけではなく、このお母様、本気で『和英』と『英和』は同じものだと思ってらっしゃるようで、この後もしばらく説明したのですが、釈然としないようでした。私の説明が良くなかったのかも知れませんが。学校指定があるようなので、買って行かなければお子さんが困るんじゃないかと思い、ご来店をお勧めしたのですが、他にも『国語辞典』と『漢和辞典』の違いがわからなかったり、『国語辞典』の引き方をご存知無かったり(すごい一生懸命レクチャーしてしまった)する方が最近多いようです。小学校や中学校の授業でやらなかったんですかね。



でも『和英』と『英和』の違いは、知っていてもおかしくないよなー。