新橋演舞場

新橋演舞場は異空間だった。いろんな意味で。
新感線芝居で何度も行ったことはあるんですが、なんか、『新橋演舞場の客』が客席にいると、全てが違うのだなあ。2幕目が始まってんのにまだ休憩引きずって世間話していたり、どうやら「暗闇では喋ってもいい」と思っているらしく、暗転のたびにおしゃべりやビニール袋をガシャガシャさせる音が響きわたり、普通に芝居が続いていても、ちょっと疑問に思うと隣の人に解説を求めたり、感想をそのまま口にしたり(「京都と江戸では髪型が違うのねえ」等。それ京都と江戸の違いじゃなくて、公家と武家の違いだよ、と言いたかった)。


昔の芝居小屋ってこんな雰囲気だったのだろうか。芝居って、本当に『娯楽』なのだなあと思いました。イライラするのを諦めたら、面白い空間に思えてきましたよ。普段の私たちは『芝居を観に行っている』のであって、『芝居を観るという「時間」を楽しみに行っている』わけではない事がわかりました。これはこれで、有りだ。楽しければ、それが一番。幕間にかっ込んだお弁当も美味しかったし。いいなあ、改めて思うが、いい劇場だなあ。2階のロビーも綺麗になってた。火事ってどこだったんだろう。




肝心の芝居の感想については休みの日にでも書きたいと思ってますが、吼えますよ。なめんなくそったれ!役者がかわいそうだ!