最終回

一週遅れでひびき最終回を観ました。



熱く語りたいと思います。興味の無い方ごめんなさいね。




『一年後』というテロップを見た瞬間

「早ぇもんだなあ、あれからもう一ヶ月か」と言いながら登場する冨樫(『魁!男塾』)

を思い浮かべたのはおそらく全国で私だけだと思います。本当にごめんなさい。


ものすごい強引な話の収拾のつけ方とか(しかも収拾ついてない)、結局オロチってなんだよ、とか、なんでいまさらもっちー攫われるんだよ、とか、もっちー小魚と一緒にマリネにされて直後に走って逃げてるけど後々影響無いのか、とか、なんで京介変身解けても全裸になんないんだよ川っぺりで全裸で倒れたざんきさんの立場無いじゃないか、とか、ていうかそもそもざんきさん死ぬ必要なかったじゃん、とか、『身なりの良い男女』は最後まで夏の着物で寒そうだったな、とか、何だあの鹿鳴館みたいな男女は、とか、そういえばとどろきともっちー親戚設定だったけどなんも生かされてなかったよな、とか、関東11鬼はどこ行った(さばきさんはともかく)*1とか、まあ、色々と思いましたが、最終的にはあすむ君も自分の道を見つけて、ひびきさんの『背中を追いかける』ではなく『隣りに立つ』事を選択したのは良かったと思います。あの子は『鬼』にならないほうが良い。『鬼になる』事だけが道じゃない。



しかし成長したなあ、あすむ君(の俳優さん)。一話と比べたら身長も随分と伸びてるし顔が圧倒的に『大人』になっている。この番組はトチハラ君とあすむ君の成長をリアルタイムで観る番組だったのだなあ。



ひびき①(29話まで)とひびき②(それ以降)とどっちが好きかといったら、スピーディーでハラハラドキドキの②も別に嫌じゃないんですが、好みなのはどうしても圧倒的に、全く話が進んでいかなかった①です。あののったりしたテンポがとても好きだった。日曜朝出勤前に化粧しながら観るのに最適なペースでした。言っておきますが、褒めてます。たぶんあの空気でのんびり進んでいったら、ざんきさんは死ななかっただろうし(出番は少ないかもしれないけど)、京介も出てこなかったんだろうなと思う。忘年会もネタとしてやってくれたかもなあ。節分とかさ。さばきさんはやっぱり勝てなかったとは思いますが*2伏線を一つも回収できないことはガチですけどね。


最初から②みたいな展開だったらたぶんこんなに意識して真剣に観る事は無かった。そのほうが良かったかもしれません。すごい金額つぎ込んでるよ。


私がひびきを好きだったのは、これ、『働く大人の日常生活を切り取って見せている』番組だったからだと思うのです。鬼の人たちは肉体労働を仕事に選んだサラリーマンでしょう。組織に所属してるし。『3週間働いて1週間休み』というシフトもちゃんとあって、近所づきあいもあって。一人ひとりに日常生活があることをきちんと感じられた。
女性陣も『賑やかし』では無くちゃんと一人の『社会人』として役割を持って働いていた。カスミちゃんもヒナカちゃんもミドリさんも。フェミ的にオッケー(三浦しをん風)。

後半完全に女性陣が『仕事』をさせてもらえなかったのがねえ。なんでしょう。脚本を書いている方は、女性が仕事をする事について何か嫌な思い出でもあるんでしょうか。『女性は攫われて助けを求めるべき』という思い込みとか。カスミちゃんがいちばん割り食っちゃったね。



でもまあ、最終回『輝』で始まって『少年よ』で終わったのは良かった。いろいろあったけど。

『心だけは強く鍛えておかないと、自分に負けちゃうじゃないか』(29話)
『ひびき』を集約した名言だなあ。ビバ細川。


いやあ、狂わされた。1年。生まれて初めてこんなに真剣に特撮を観た。





若い男には一片の萌えなど発生しないおっさんラブ*3ため、次の番組からは例年通り心穏やかに観る事ができます。



なんだやっぱり観るんかい。

*1:本気で「勢ぞろい」が観たかった。

*2:もうこの人スピンオフ作ればいいと思う。DVDでいいから。コンビニ限定1500円くらいなら買うよ、私。

*3:土曜日(こちらでは)にやってる『マジレンジャー』も観てますが、1年経っても主人公兄弟の名前が覚えられなかった。ヒカル先生は覚えたけど。興味の対象外って、すごい。