愚痴日記


「長い長いさんぽ」。号泣するのはわかっていたので買おうかどうしようか迷っていたのですが、やっぱり購入。やっぱり号泣。
動物を飼っていて、その動物を亡くした事のある方は感情がシンクロしてしまうのではないでしょうか。亡くした後、耐え切れずまた新しく飼い始めてしまった時の罪悪感は私も覚えがあります。私のHNは、かつて飼っていて7歳で死んでしまった秋田犬の名前です。わあ、ドン引きの音が聞こえるよ!







以下愚痴です。嫌な気分になりたくない方は読まないで下さい。感情に任せて書いてますので、ものっそ支離滅裂です。















kさんがこの三日引きずっている、お客様から言われた一言。



「この本とこの本、いらない」
ご注文された本(十数冊御注文のうちの数冊)をブックオフで見かけたのでそちらで購入されたとの事。
「申し訳ないんですが、最初に申し上げました通り、ご注文の本に関しては基本的にはキャンセルお受けできないんです。」

今回に限りお受けします。と続けようとしたところ




じゃあ、お金払うからその本捨てといて





書店員に向かってその台詞を言いますか。





憤りと哀しさとが入り混じってしまって感情の折り合いがつきません。
本があまりにも可哀想だ。
せっかく東京から地方までお客様のためにやって来たのに。
「本」って、なんだろう。「本を読む」って、なんだろう。




二冊も同じ本は必要無いのはわかります。だから他店で購入された時点でキャンセルのご連絡をいただければ、まだ間に合うようなら注文を取り消しますし、よっぽどの返品不可商品以外は何とかしようと思います。



ご購入のあと、ご自宅へ帰ってからお客様が本をどのようにされようが、それは勝手です。捨てようが売ろうが。でもいくらお金は払うと言ったって、買った書店に捨てさせるのは、話が違うんじゃないでしょうか。


こういう方は、『お金の問題じゃない』と言う事が理解できないんでしょう。悪気は全く無かったし。



多分私のこの憤りも甘いと言えば甘いのです。完全に感情で物を言っている。「お客様が買った本を」「お客様がどうしようが自由」という論理から言ったら、この方のやっている事はどこも間違っていないんだから。



ちょっとうろ覚えですが、森博嗣が「臨機応答・変問自在」(集英社新書)の中で「書店員になりたいのですが、なにか必要な事はありますか」といった内容の質問に「本を好き過ぎない事」だと答えていたように思います。その通り。私は書籍一般を好き過ぎるのかも知れません。こんな小さい一言を撥ね返す事が出来ない。そしてずるずると考え続けている。全く、私は書店員向きじゃない。




別に落ち込んでるわけじゃないです。多分明日になったらひびき最終回の感想でも呑気に書いてると思います。



実は私、この台詞言われたの初めてじゃありません。2度目です。初めて言われたときはあまりに哀しくてお客様の前で泣いてしまったのですが(可愛かったな、あの頃)、今回は「鼻の奥がツンとする」程度で済みました。10年経って多少図太くなったのかもしれません。慣れる事は出来ないでしょうけどね。