お正月の

新撰組』と『里見八犬伝』(菅野美穂も良いんだけど、夏木マリにはかなわんな)と『古畑』。どれを観てどれを録画したらいいのだ。





お正月だけのスペシャルな食べ物ってありますよね。お雑煮やお節料理はもちろんですが、その家特有のもの。友人の家では年末年始に『豚足』を食べるそうです。ほう。


我が家では大晦日に必ず『海老の鬼殻焼き』(頭と殻のついたままの車海老を塩で焼くモノ)を食べます。年越し蕎麦は『鴨南蛮』。どういった理由か知りませんが、物心ついた頃からこれだったので、食べないと年が越せません。


年越しライブ等で自宅で年越しをしなかった時も何度かあるのですが、その際もうわごとのように「海老・・・海老・・・」と晦日の町を駆け回り、しかしどこに行けば海老が食べられるのか分からず、たしか蕎麦屋で『鴨南蛮』と『川海老のから揚げ』で手を打ったような気がします。たいへん落ち着かなかった。


きょうだいも私もまだ子どもで冬休みがあったころは自宅で蕎麦を打ってました。両親が打った生地を私たちが伸ばし細く切るのです。もちろん手でやるのではなく、手動の製麺機でやるのですが(三輪車ひっくり返してペダルをからから回すような感じでしょうか。表面のつるりとした金属の円筒2本の間に生地を入れ、ペダルを回しつつ折っては伸ばし折っては伸ばしし、板状になったモノを、最終的に凹凸のついた円筒2本の間に差し入れて切る。この説明で分かるとは到底思えないが。すみません説明下手で)。


素人が作るものなのでモソモソボソボソブチブチだったんですが、「自分で作った蕎麦」というのが誇らしく嬉しかった。しかし全員の年齢が上がるにつれ、いつしか「めんどくさい」という事になり、蕎麦作りはあっけなく終了。やっぱ一家を牛耳る母親が大雑把だとなにもかもが簡略化されていきますな。



年が明けると今度は『馬刺し』(赤身)です。これこそ不思議だ。何故馬刺し。母が嫁いできた時には既にこの習慣があったそうで、祖父母の亡くなった今、真相は闇に葬られた状態。毎年キロ単位で買って、三日で食い尽くします。朝馬刺し昼馬刺し夜馬刺し。
ここ数年は三が日仕事のため、夕食のときに一日分をまとめて食すのですが(てんこもりですよ。ええ)、翌日仕事だと思うと薬味に慎重にならざるを得ません。これね、スライスにんにくで食べるのが一番美味しいと思うのですよ。しかし次の日を考えるとそうもいかない。物足りない思いを抱えたまま生姜醤油で腹に納めています。家に帰るとにんにくくさくて腹が立つ(子どもか)。



各家庭の『食』や『習慣』って、ある意味密室の中で行われている事なので、自分の家がどの程度他人の家と違うのか、露見しにくいんですよね。たぶんどの家にもあるんだと思うなあ。正月スペシャルメニュー。そういえば逆に『正月には餅は食わない』という家もあったな。何か理由があるんだろうか。






この日記、今日でまる1年です。280日も書いたようです。まさか続くとは思いませんでした。これからも無理せずだらだら続けていこうかと思っています。どうぞよしなに。