背表紙のお話2。

調子にのって、背表紙話の続き。


作家ごとに色分けされている出版社は、新潮文庫以外にもあります。集英社文庫や徳間文庫もそうですね。
この2社の文庫背表紙、気がついている方も多いと思いますが、色むらが激しい!
集英社唯川恵なんて可哀そうになるくらいです。

これ最初は、倉庫に眠っているのを引っ張り出して出庫しているから日に焼けちゃってるんじゃないの?*1と思っていたのですが、どうやら違うらしい。


カバーの印刷は、まあ当然ですが、一つの印刷会社で請け負っているわけではないんですね。数社ある。同じ色指定をしても、印刷会社によって微妙に濃淡があるんだそうです。濃い色ならまだマシですが、ピンクや黄色など薄い色の場合は色の違いが激しく、並べた場合かなりの影響が出てしまう。そういったことを知らない人が見たら、色の薄い背表紙は「売れなくて日に焼けちゃっている」ようにしかみえないので、気の毒としか言いようが無いです。別に古い本じゃないのにね。それでも最近は徐々に直ってきているようです。早く全部修正してあげてほしい。

売れてなくて店舗で焼けちゃってる場合も多々あるんですけどね。


ただ、この「印刷会社の違いによる色違い」説、腑に落ちない点があります。それは「色合いがきちんと統一された出版社もある」ってことです。条件はどの出版社も同じだと思うんだけど。紙質の違いもあるんでしょうけどねえ*2。謎だ。

*1:管理されてるので「汚れ」はあっても「日焼け」は無いと思うが。

*2:でも文春と徳間ってカバーの紙質一緒の気がするが。文春は色むら少ないよ。