選択
友と県庁所在地に買い物に行ったのです。バーゲンですよ。今頃行ってる時点で負けもいいとこですが。
バーゲン直前に定価でブーツを買ってしまった計画性の無い私ですが、今日は目的を持っています。バッグとコートを買うつもりなのです。ブーツの代金も自動車保険もまだ払ってませんがバーゲンです。買わざるを得ないじゃないか。
友の気持ちの良い買いっぷりを賛辞しつつ私のほうはどうもグッとくるものがありません。心を鷲掴みにしてくれるようなステキコートやステキバッグは無いものか。脳内に「ぐっとくる〜ぐっどくりふ〜」（byみうらじゅん）と流れているのはいかがなものか、と自己に問いつつ物色していると、メール着信音が。
『指環どうする？今日中に返事ほしいんだけど』忘れてた。いや、忘れてなかった。
ものすごく悩んでいたのです。ベルリン国立バレエ『ニーベルングの指環ベジャール版』上演時間4時間50分。いや、時間はいいんだけど。
というのも、以前にも書きましたが、同月に今現在最も愛している小劇団、花組芝居も公演予定なのです。どうしろってんだ！
二つとも観に行ければそれに越したことは無いのですが、交通費がバカにならない。往復の新幹線代で2本は芝居が観られます。日程が重なれば一泊して交通費浮かせられるけど、全く重なってないし。
断腸の思いで決断。すごく観たいし、観ないと後悔する気がするが。
『ごめん、ちょっと無理だわ、指環』
私はマラーホフ*1も愛しているが、八代進一*2も愛しているのだ！
さて、この決断、吉と出るか凶と出るか。
一気に現実が戻って来た私に余力は残っておらず、結局半額になっていたカジュアルバッグ一つ買って帰って来ましたとさ。
いいんだ、これパンフ入るし。
