あの頃

イシダ公式で連載中(?)のセルフライナーノーツが素晴らしい充実っぷりを見せているのですが、『砂の城編』は群を抜いて面白かった。あんな壮大な物語が隠されていたのですね。わからんかったなあ。


バブルが崩壊した時は私も既に社会人でしたので。というかそもそも以前いた会社にバイトで入った時はバブル真っ最中だけあって、常識知らずにも電話でのアポを取らずそのまま履歴書持って事務所に行った18歳の田舎モノが、面接もせずその場で上から下までじっくり見られて「明日から来て。ああ、スカートはいてきてね」の一言で採用になったと言うデタラメっぷりだったんですが(そしてその会社に7年もいた。途中で立場とか変わったけど)、やっぱりあの時代おかしかった。だって出版社の営業さんがバイトまで引き連れてフグとかご馳走してくれてたんだよ!フグなんてその時初めて食べたよ!!そしてそれっきり食ってないよ!!


それから直ぐにバブルがはじけて、でも底辺で生きてる人間にはそれほど影響は無かったんですが、夕飯の頼りにしていた『営業さんの接待』が全く無くなったのは大変痛手でした。その後から始まる「kさんのGI・RI・GI・RI・ライフ〜ティッシュは醤油で食べられる」はまた今度*1。そんなことくらいしか無いのか。バブルの思い出。



同じようにあの時代を経験していても、それを言葉にして、歌にして、不特定多数の人に届ける人と、「そんなこともあったねえ」とうすらぼんやり今まで来てしまっている人と。自己実現に対する積極性の違いは同じ事象をどう捉え、消化するかによって、大きく違ってくるのですね。何言ってんだか。

*1:書く予定は無い。