美味しそう

今日の買い物
 208. 『やさぐれぱんだ』2  山賊著 小学館文庫
 209. 『音楽と人





幸田露伴は『マヨネーズ』を『マイヨネット・ソース』と発音しており、孫娘に「おじいちゃま、それは『まよねーず』というのよ」と指摘されていた。


というエピソードを唐突に思い出しました。別に銀 魂もジョ ジョも読んでない。
『孫娘』は青木玉さんですね。載ってたのが『みそっかす』だったか『父 こんなこと』だったかそれとも全く別の随筆だったか。思い出せないんですが。


『西洋』がまだ溶け込んでおらず、でも一般家庭よりは身近にあったであろう文人の、ほほえましいジェネレーションギャップな会話だと思います。想像すると可愛い。露伴あんなに怖そうなのに。


実際『マイヨネット・ソース』という言葉が存在するのかは知りませんが、『マヨネーズ』よりも『洋物』な感じがします。ハイカラ感が漂っている。間違ってもチューブに入って星型に出てきたりなんかしません。たぶんあったかいね、このソース。白飯にかけるなんて、もってのほかです。目の前で食ってたら私露伴にぶん殴られる。


同じ料理でも、名前がちょっとレトロだと、その方が美味しそうに感じられて困ります。『カットレッツ』とか『スウプ』とか『ハムバーグ・ステーク』*1とかね。昔のメニューって、豊かだ。




何を言いたいかというと、森茉莉正岡子規を続けて読んじゃダメですよ。って事です。子規、食いすぎ。

*1:池波正太郎『散歩のとき何か食べたくなって』より。