ジェネレーション・ギャップ・・・?

また、新しいアルバイトさんが入りました。19歳。可愛い女の子です。



今日が研修初日。接客用語や受け渡しの仕方などを教えると、その都度ちゃんと持参の手帳にメモしています。おお、やる気あるじゃないか。最近は聞くだけ聞いて、メモを取らない(しかも全然覚えてない)子も多いのに。




カバーのかけ方を一通り教え、使った紙をそのまま捨てるのはもったいないので、彼女に「これ、切っといてもらっても良い?」と反古紙とカッターナイフを渡しました。メモにしようと思ったのです。


ふと見るとカッターナイフを手に動きが止まっています。
「どうしたの?これ、使った事無い?」 手渡したのはネジを緩めて刃を出し、ネジを締めて刃を固定するタイプのカッターナイフ。スライド式のモノの方が多いので、こういうタイプのカッターを使った事が無いのかな、と思い、声をかけました。

「はい・・・」


それじゃあ、とスライド式のモノを手渡します。刃を出したので、これなら使えるな、と次の作業の準備をしながらフト見ると



刃を手前に向けて無茶な姿勢で悪戦苦闘している姿が。



私としては、ナイフを右手で持ってたら、紙の折り目を向こう側に置き少々斜めに傾け、刃を外側に向けて斜めに当てスライドしながら切っていくもんだと認識していたのですが、彼女は折り目を手前に真横に置き、ナイフを持った右手を上から交差させ、刃を自分側に向け左側から押し出すように切ろうとしていたのです。この説明ではわからないかと思いますが、とりあえず、かなりデタラメな姿勢。何をどう考えたらそういう姿勢になるのかさっぱりわからないまでも、大変危険だという事はいくら私でも察知できたので、慌てて止めました。「ちょっと待ってちょっと待って!!危ない!ナイフ置いて!」



「もしかして、カッターナイフ使ったこと、無いかな?」
「はい」



うそだぁ・・・



「小学校の頃、図工でやらなかった?」
「やってないです」
「じゃあ、自分ちでプラモデル作ったこととか。雑誌の付録で切り抜くヤツとかあったでしょ、あれ、どうしてたの?」
「あんまりそういうのやったこと無いです・・・」



一瞬言葉が出ないほど驚いた。図工でやらなくても、19年も生きていればカッターナイフを使う機会はいくらでもあったと思うんですけど、最近の子は本当にやったこと無いんでしょうか。親御さんが危険なものを触らせなかったのかな。懐古趣味みたいで嫌なんだけど、私が小学校の頃はカッターナイフも小刀も彫刻刀も電ノコも糸ノコも、果ては電熱線カッターも図工でやったんですが。『ごりごりごま』とか作んなかったのか!?いや、鉛筆も自分で削らなかったのか!?



一つ勉強になりました。

いまの10代、びっくりするくらい手作業が出来ない。



でもせめてメモ用紙くらいはできて欲しかった。