小さい事なんですけど

犬には「わんちゃん」という言い方があるのに、猫は「にゃんちゃん」とは言わない。それとも私が知らないだけで言い方あるんですかね?



はるか昔、マネキンのアルバイトをしていた事があります。道行く人に試供品を配るアレ。
私がやっていたのはスーパーでペットフードの試供品を配る仕事でした。

まだ接客の経験も無く知らない人に声をかけるのは恥ずかしい。しかも取り立ててやり方を説明してくれるわけでもなく、指示といえば、朝担当の人に言われた「このダンボールの中のヤツ、今日中に配って」だけ。

どう配れば良いのかもわからずとりあえず「犬や猫を飼っている方、どうぞ〜」と声も小さく消極的に配り始めたのですが、それを見ていたどこかのメーカーの営業さんが「それじゃダメだよ」と助け舟を出してくれました。


「『犬』『猫』じゃなくて『わんちゃん』『ねこちゃん』」
「『どうぞ〜』だけじゃなくて、『お試しください』とか『いかがですか』とか言わなきゃ」
「もっと聞こえるように声出してね。買ってくれるかどうかがかかってるんだから」


業種違いの他メーカーのマネキンに対してなぜあんなに親切にしてくれたのか未だにナゾなんですが(よっぽど見かねたのだろうなあ)その方のおかげで、順調に試供品は減っていき、新製品のペットフードもなかなかの売り上げを見せ、無事契約の一週間を終了する事が出来ました。



で、冒頭の話に戻るのですが、猫には鳴き声にまつわる愛称って、無いですよね。
「わんちゃんにいかがですか」と声をかけるとたいてい「ウチのわんちゃん食べるかしら〜」とかお客様も「わんちゃん」とおっしゃるのですが、猫を飼ってらっしゃる方は「ねこちゃんにいかがでしょう」というと「ウチの○○ちゃんはね〜」と『名前』でおっしゃる事が多かった気がします。
そのときまで全く意識してなかったのですが急に「あれ、私何の疑問も持たずに『ねこちゃん』という言い方してるけど、これでいいんだろうか」と思ってしまい、声をかける際に微妙に躊躇してしまうようになりました。


今でも「わ〜可愛い・・・ねこちゃん!(OK?私OK?)」とドキドキすることがたまにあるんですが、猫を飼っている方、呼称に疑問を持ったこと無いですかね。「可愛らしさが足りない!」とか。
いや、別に猫自体に影響があるわけじゃないので深く考える必要はこれっぽっちも無いんですけど。






余談ですが、『猫の肉球』の写真集*1はあっても、『犬の鼻面』(kさん最大の好きポイント)の写真集は無いんですよねえ。
どちらかというと猫の写真集は、猫の仕種や表情を純粋に可愛らしく撮影するパターンが多めなのに対して、犬の方は『働くわんちゃん』や『かわいそうなわんちゃん』が多いような気がする。あくまで気のせいですが。


しかしkさん動物大好きだが動物アレルギーなのだ。犬飼ってるけど。犬触ったら必ず服を着替えて手洗いうがい洗顔をしないと、顔面が重度の花粉症みたいになってしまうのだ。室内犬や猫を飼うなんて、夢のまた夢だなあ。

*1:『ねこの肉球完全版』  文春文庫PLUS 荒川千尋文/板東寛司写真  ISBN 978-4-16-766058-1