夏のフェア 3


昨日はちょっとこじゃれたお店でゆっくりとフレンチのランチを食べました。
大人で良かったよねえ、自分のお金で贅沢できるもんねえ、と満足して食事を終え、その足で



マンガ喫茶行って『BLEACH』(ジャンプコミックス)現行全巻一気読み。  大人バンザイ。






新潮社 『新潮文庫の夏の100冊』


ときに、ですね。『しおり』って買いますか?私は買ったことがありません。だいたい投げ込みチラシやレシートをしおり代わりに使います。無かった場合はカバーの折り返しを挟んでおく。
昨年から新潮100冊の2冊お買い上げプレゼントがブックチャームになっています。去年は銀色、今年は金色。紐の両端に「クマ」と「鍵」がついていてしおりと同じように文庫に挟むわけですね。文庫の天からクマが揺れてて、まあそれなりに可愛いものです。
こういう応募プレゼント物はわりと好きなので大体送ります。今年の角川のブックカバーも既に送っております。新潮は、昨年送りました。貰いました。銀のブックチャーム。せっかくなので、読みかけの本に装着。この時点で嫌な予感はしていたのです。
鞄に放り込んで出先で時間つぶしに鞄から取り出そうとしたら。


引っかかって取れないんでやんの。


ヘッドがぶらぶらしているので「ひっかかりやすそうだなあ」とは思っていたのです。
で、ちょっと力を入れたらクマもげたし。ウチに着いて2時間の命でした。正直に言っていいですか。使いづらいです。ごめん、歯に衣着せないで。まあ持って移動しなければ良いだけの話なんですが(そして粗忽に扱わなければ。なんだ自分の所為じゃないか)。


ていうか、そもそも新潮文庫ってスピン*1付いてんだから栞いらないよねえ?




さて本題。昨年の100冊と今年の100冊。同じ点数です。103点。2年連続でエントリーされている物は、大手3社の中で一番多い63点。




愛より速く(斎藤綾子)  赤毛のアンモンゴメリ)  ありがとう大五郎(大谷英之・淳子)  井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室  異邦人(カミュ)  海からの贈り物(アンヌ・モロウ・リンドバーグ)  江戸川乱歩傑作選  絵のない絵本(アンデルセン)  黄金の羅針盤フィリップ・プルマン)  小川未明童話集  おめでとう(川上弘美)  思い出トランプ(向田邦子)  海ちゃん(岩合光昭・日出子)  火車宮部みゆき)  神様のボート(江國香織)  かもめのジョナサンリチャード・バック)  奇跡の人(真保裕一)  キッチン(吉本ばなな)  金閣寺三島由紀夫)  錦繍宮本輝)  蜘蛛の糸杜子春芥川龍之介)  黒い雨(井伏鱒二)  凍える牙(乃南アサ)  こころ(夏目漱石)  心がだんだん晴れてくる本(中山庸子)  さくらえび(さくらももこ)  山椒大夫高瀬舟森鷗外)  ジーキル博士とハイド氏(シティーブンソン)  塩狩峠三浦綾子)  自閉症だったわたしへ(ドナ・ウィリアムズ)  シャーロック・ホームズの冒険コナン・ドイル)  車輪の下ヘルマン・ヘッセ)  十五少年漂流記ジュール・ヴェルヌ)  白い犬とワルツを(テリー・ケイ)  新編銀河鉄道の夜宮沢賢治)  スタンド・バイ・ミースティーブン・キング)  砂の女安部公房)  ため息の時間(唯川恵)  痴人の愛谷崎潤一郎)  沈黙(遠藤周作)  沈黙の春レイチェル・カーソン)  罪と罰(ドフトエフスキー)  天使のみつけかた(おーなり由子)  ナイフ(重松清)  ナイン・ストーリーズサリンジャー)  夏の庭(湯本香樹実)  西の魔女が死んだ梨木香歩)  人間失格太宰治)  不思議の国のアリスルイス・キャロル)  ふたり(赤川次郎)  変身(カフカ)  ボクの音楽武者修行(小澤征爾)  ぼくは勉強ができない(山田詠美)  幻世の祈り(天童荒太)  無人島に生きる十六人(須川邦彦)  燃えよ剣司馬遼太郎)  雪国(川端康成)  檸檬梶井基次郎)  老人と海ヘミングウェイ)  朗読者(シュリンク)  ローマ人の物語塩野七生)  六番目の小夜子恩田陸)  ロックンロール・ミシン(鈴木清剛



気づかれましたでしょうか。

重なってないんです。



今年入ったものと合わせて見ても、複数収録作家は私の見落としが無ければ唯川恵恩田陸だけです。昨年は何人かいたので、今年は意図的に削ったのかもしれません。
すごいことだと思いませんか。手持ちの作品がいかに充実しているかが、こういうところでわかります。
とりたてて「冒険している」と思われる作品は無いのですが、そのかわり「手に取りやすい」「安心感のある」作品を選んでいるように思います。
銀河鉄道の夜」が入っているのはここだけでしたね。
スタンダードな物を重視していて、オーソドックス故にかえって他出版社のフェアとまるっきり違う個性になっているというか。どっしり構えている印象を受けます。とりあえず今年大江健三郎の「死者の奢り・飼育」と志賀直哉小僧の神様・城の崎にて」が戻ったのはすごい。へえ、去年無かったんだ。前回外れたのはいつで、何年単位でローテーションしてるんだろう。これ調べたら面白そうだなあ。やらないけど。



頑張れ集英社とりあえず全プレから始めてみよう。  




『夏のフェア』の話はこれで終了です。
読んでくださった方いらっしゃいましたら有難うございます。
長々と失礼いたしました。

*1:新潮文庫の天についているひも状の栞。便利。