行進だ!

詩人の阪田寛夫さんが亡くなりましたね。79歳。
私はこの方が書かれる童謡がとても好きです。一般的には「サッちゃん」や「おなかのへるうた」が有名かと思いますが、無意識に口ずさんでいるのは「夕日がせなかをおしてくる」と「マーチング・マーチ」。
特に「マーチング・マーチ」は大好きです。全文引用したいところですが、歌詞の場合はマズそうなので、ここ*1で見て下さい。ハルキ文庫「阪田寛夫詩集」にも収められています。

この歌、30代くらいの方なら、覚えてらっしゃる方も多いかと思います。「みんなのうた」かなんかでやってたかも。
なんて勇敢な詩なんだと思います。この子はたぶん一人で歩いているんでしょうね。たった一人で、ぼろ靴を履いて、自分の好奇心をまっすぐに満たしに行く。かっこいいなあ。キラキラした目が見えるようだ。
この歌を思い浮かべるときの自分は、たぶん落ち込んでいる時が多い。でもまあ、これを口ずさむと、どんな嫌な道でもとりあえず右足と左足をかわりばんこに動かせば、必ず自分が定めた場所へ行けるさ、という気分になる。
童謡は子供だけのものじゃない。



ご冥福をお祈りします。

親友の庄野潤三ががっくり来ちゃわないか、それも心配だ。