SCUDELIA ELECTRO

土日が仕事で良かった。仕事をしていたほうが少しは気がまぎれる。ミスは連発していましたが。
スクーデリア・エレクトロが解散を発表した、という事実がこんなにも自分を絶望的な気分にさせるとはさすがに思っていなかった。精神の大半を依存している、という自覚はあったけれど。受け入れることは、やはりまだできない。
スクーデリア・エレクトロ石田ショーキチ・寺田康彦・吉澤瑛師という3人のプロデューサーからなるユニットだ。みんなわりと好き放題に仕事をしていて、だから「スクーデリア」としての活動がしばらく無いなんて事はよくあった。一年ほど前に「ちょっと休止します」というお知らせがあったときも、ああ、またか、と思ったし、その間に石田氏が始めた「MOTORWORKS」も楽しめた。でもそれは「スクーデリア・エレクトロ」という母体があったからこそなのだ。みんな他の仕事をしていても、スクデリに戻ってまた魔法のように、3人だからこそ出せる音を紡ぎだしてくれる。そう思っていたのに。だって「よくある『解散』を前提としての休止じゃない」って言ってたじゃないか。

思い入れは他にもある。それまで、特定のアーティストのファンになっても、ファン同士で知り合いになったり、仲良くなったりしたことは無かった。スクデリで初めて、ファンサイトに書き込んだり、ライブの度に会ったり、その後でみんなで呑んだり泊まったり、そんな友人たちを得ることができた。どちらかというと人見知りで猜疑心の強い自分からすると考えられないことだ。ファンクラブの会員宛に解散を知らせるメールが届いた、その夜。ライブ仲間のHさんと電話をした。納得できない、解散する理由が見つからないと、衝撃のおさまらないまま、しばらく話をして、少し、現実なのだと認識し始めた。

スクデリを愛して10年。石田が以前やっていた「SPIRAL LIFE」を好きになって13年。石田小吉という音楽屋を知って15年以上。3人がこれからもそれぞれに音楽を作って行くことは、これはもう間違いの無いことだ。でも「SCUDELIA ELECTRO」はもう無い。
私は今、どうしていいか解らない。