辛口かも。

床に絵本を放り出して、さらに別の絵本を見ているお子さんがいました。


「ぼく、これはお店の本だから、床には置かないでね」



と、そこにその子のお母さまが。



それ、買うから良いじゃないですか。




そういう問題じゃあ無いでしょう。


「お金を払うまでは、お店の本」では無いのですか?少なくとも私はそう思っています。「買うつもり」でも途中で気が変わることだってあるでしょう。気が変わって置いて行った本を、また別の方が買われるんです。自分に置き換えて想像してみて欲しい。床に放置されていたような本、買うのイヤでしょう。



自宅だったら床に本置いて寝そべって読んだって良い。その方が楽しいかもしれない。でも、ここは『本を売っているお店』です。本は商品です。平台の上に荷物置いて立ち読みするのもやめてほしいのに。だいたい八百屋さんとかで、トマトの上に荷物置いて吟味しますか?カリフラワーを床に置いたまま他の野菜を選びますか?極端な喩えかも知れませんが、『商品』という観点から見ると同じ事なのですよ。



赤ちゃんが手の届くところの絵本を手にとって、しゃぶったりかんだりしてベトベトボロボロになった本を平気で戻す親御さんが居たり。全部買い上げろ、なんて事は言いません。赤ちゃんって何をしでかすかわからないものですし、書店には『返品(もしくは交換)』という手段もある。特に児童書はある程度の覚悟はしています。仕方の無い事でもある。ただ、どうして一言店員に言ってくれないんでしょう。黙ってればわからないと思ってるんでしょうね。でもわかるんですよ。小まめにメンテナンスをしていれば。


シール絵本のシールをはがしたり、ソコだけ持っていったり。お買い上げの時に気づかず、後で交換に来る方も少なくありません。



小さい子が最初から社会規範を知っているわけが無い。だから、お子さんが床に本を置いたり、シールをはがしたりしそうになったら、良い機会だと思って、その場で教えてあげて欲しいです。何故ダメなのか。そして「お金を払うまではお店のものなんだよ」「おうちでシール貼ろうね」と。


「お店の人に怒られるから」ではなくて。