どう言えば





小学校低学年くらいの可愛いおじょうちゃんが『しずくちゃん』のシールブックを持ってレジにやってきました。

「これ、ふたっつ書いてあるけどどっち?」


なるほど、バーコードの下に金額がふたっつ書いてあります。本体価格と税込価格。


「ああ、これねー。こっちがこの本の金額。こっちが税金が入った金額なんだよ」
「・・『ぜいきん』ってなに?」


さあ困った。


しょうひ‐ぜい【消費税】

1 消費に対して課される租税。特定の物品・サービスを課税対象とする個別消費税と、原則としてすべての物品・サービスを課税対象とする一般消費税とに分けられる。また、納税義務者と担税者とが一致して消費者であることが予定されている直接消費税と、納税義務者が事業者であって租税負担の消費者への転嫁が予定されている間接消費税とに分けられる。

2 平成元年(1989)に日本で施行された租税。一般消費税であり、間接消費税であって、帳簿上の記録から税額を計算する。

                 (Yahoo!辞書より引用)


ちびっこに説明できない。


「えーとね、この本を買わせてくれてありがとー、って国家に取ら・・・えー、手数料みたいな・・・(明らかに違うなこの説明)・・・」
「『てすうりょう』ってなに?」
「・・・(どうしよう・・・)えーと、あのね、おうちでおかあさんかおとうさんにきいてね。でね、払うお金はこっちのほうなの。お金持ってるかな」
「こっち(本体価格)で買うのはどうしたらいいの?」

書店員になるこそれはねー、できないの。ごめんね」



一般的には既に税込価格の表示ですが、書籍は本体価格だけか、本体価格と税込み価格の併記なので、ちびっこにはやはり紛らわしいんですね。「余計に取られる」感があるのでしょう。表示の仕方が違うだけなんですけどね。




自分がいかに「『漠然と』理解しているつもり」になっているか、思い知らされました。ちびっこに「税金」の説明(しかも嘘っぱちな)すらできなかったもんなあ。アタマ悪すぎ。