タムナスさん!

ナルニア国物語』観て来ました。


ティルダ・スウィントン(魔女)が光り輝いていました。


「もうアンタがナルニアを統べるといいよ!」と思いました。オトコマエ。




以下ちょっと感想。完全ネタバレ。お気をつけ下さい。








● 冒頭、疎開のため駅でお母さんと離れ離れになるシーン。


唐突に 向田邦子の随筆にあった


学童疎開するちいさな妹に、父親は自宅の住所を書いた沢山の葉書を持たせた。元気な1日であったなら○を書いて投函しなさい、と言い聞かせ送り出す。疎開先に着いた初日は、はみ出すほどの大きな○を書いた葉書が着く。聞いた話だと疎開先で都会から来た子どもたちをねぎらうためか、都会では食べられないご馳走や甘いものを振舞われたとの事。しかし日にちが経つにつれ、○はだんだん小さくなり、やがて×になり、ついには葉書すら来なくなった。数ヶ月経ち妹が帰ってくる。父親は裸足で飛び出し妹を抱き声を上げて泣いた。』*1


と云うのを思い出し、1人で洟まで出して号泣。お母さんが無理に笑顔を作って送りだすのが、もう。



魔女強すぎ!!
戦いのシーン。白熊二頭を片手で操作。白兵戦では戦巧者であろうケンタウロス相手に二刀流。アンタ最高だよ!魔女なのに、そんなに腕っ節強くてどうする。

氷の冠が徐々に小さくなっていくのも、芸が細かくて良かった。



●氷が解けたタムナスさん、参戦。素手で。誰か!誰か吹き矢かなんか持って来てやって!



●所々に『ミドルアース』が!『オーク』が!
と思ったら、『ニュージーランド』で『WETA』だったのね。そりゃ、似るわ。



●狐の声、ルパート・エヴェレットだったんですね。アスランリーアム・ニーソンは気をつけて聞いてたんだけど。



●ルーシーの前歯が乳歯なのか永久歯なのか気になる。王選手レベルのすきっ歯。プリティー




しかし比べるものではない事は、重々承知していますが、同じファンタジーでも『対象年齢&監督のオタク度』が違うと、こうも違うものなのだな、と。
面白かったんですが、ものたりなかった、かな。

*1:「字の無い葉書」思いっきり要約してます。ぜひ元の随筆をお読みください。講談社文庫『眠る盃』所収。