『暗いところで』

クリス・ペンが亡くなったそうで。なんでだー。なんだか『レザボア・ドッグス』よりも『フットルース』(当時は「クリストファー・ペン」名義)の方を思い出してしまうなあ。





乙一の『暗いところで待ち合わせ』(幻冬舎)。映画化される事は知っていて、いつだろうかと思っていたのですが、昨日の地方紙に載っていました。2006年秋に公開されるそうです。その記事のストーリー紹介を読んでちょっと違和感。今手元に文庫が無いので確認できないのですが、「ミチルの失明」の原因(?)の設定が変わってるような気が。ミチルの失明って「事故」が原因じゃない・・・ですよね?徐々に徐々に、視界が暗くなっていったんじゃなかったかな。その過程で、少しづついろんなモノを削ぎ落としてしまったミチルの、ある「諦観」がアキヒロを居つかせる理由の一つになっているわけで。この物語の底辺を流れている「もどかしい寂しさ」の重要な要素でもあると思うんですが。「事故で失明」だと意味合い変わってくるよな。



まあ、映画と原作は全く違うものだと考えれば、たいていのものは許せるが。しかし私はこの「暗いところで待ち合わせ」が乙一の作品群の中でも上位に入るくらい好きなので、いい作品にして頂きたいと切に願う。『ストーブ』のシーンと『鍋落下』のシーンは大事にしてください。



しかしあの動きの少ない物語をどうやって映画化するのだ。ほとんど室内だよ。