アキバ王

以前サウンドノベルのゲームを貸してくれたバイト君の事を書きました。そのゲームはいまだクリアしてないのですが(「途中で止める場合はその時点で保存する」という事が思い浮かばず、何度も最初からやり直して、こんなにイライラするものは私には向かない、と放置。後になって「セーブする」という技術を思い出したがもう既にやる気は失われており、そのままになっている。とことんゲームに向いてない。)、その彼にあるビデオを借りました。


「kさん、「アキバ王決定戦」見ました?」
「? なにそれ、知らない」
「『テレビチャンピオン』でやってたんですよ。けっこう凄いですよ」
「なにが?」
「オタクです。kさんツボだと思います」
「・・・」

・・・Nくん、私『電車男』も見てなかった中途半端なオタクなんだけど。




東京でいつ放送したものかわかりませんが、ウチの地方はものっすごく遅れて放送している上に、バイト君が私に貸してくれるまでの時間もありますので、話題としてはとんでもなく古いとは思いますが、あえて感想を。


濃いね。


声優さんの声を聞いてそのアニメのタイトルとキャラクターを答えたり、メイドさんを見てそのカフェの制服じゃない所を当てたり、ご自慢のレアアイテムを披露してその価値を競ったり(銀英伝バトルシップ『アースグリム』はちょっと欲しいと思った。ファーレンハイトの旗艦だよね?←誰に向かって)、一般の女の子を「萌えキャラ」に仕立て上げたり。


秋葉原には海洋堂のフィギュア買いに行ったくらいしか足を踏み入れた事は無いのですが、あそこは夢と欲望で出来ている町なのですね。私がまだ高校生くらいで現役最高潮オタクだったら、たぶん出てこられないくらいの楽しい空間なんだろうと思いました。
「誰が優勝」という事よりも、その情熱(萌え)の方向性がとても面白かった。
『そのジャンルのオタクとしての自分』と『秋葉原に存在している自分』を楽しんでいるんですね。いいなあ、私もこのくらいのめり込める対象があったらもっと人生に潤いがあるのに。芝居もバレエも「ここまでのめり込んでいるか」、と問われたら自信が無い。財布に問題があるとも言えるが。


声優オタクの人が振りつきで唄っているのをちょっと引き気味の視点で流していたけど、対象が「声優」じゃなかったら(アイドルとか)カラオケでこのくらいやってる人っているよなあ、と思ったり。例えば吉川のファンって絶対テーブルに足のっけるしな。


優勝の人は一般社会人として生活できていそうですが、2位のコスプレ19歳の子は他人事ながら心配です。個性を生かせる仕事に就ければいいんですが。うまくバランス取れる術を身につけてもらいたいなあ。



充実した休日でした。



・・・おかしい。『夜叉ヶ池』観るつもりだったのに・・・