怪奇体験

以前一人暮らしをしていました。呑んで帰り、深夜にシャワーを使っていた時の事。
足元が急に真っ赤になりました。酔っ払っていたので、爪をたてて頭を洗ってしまったのか、どこかぶつけて帰ってきたのに気づかなかったのか、とかぼーっと考えて、ふと、シャワーヘッドを見ました。


赤いお湯が吹き出ていました。


そこで「きゃー!」と叫べば可愛いところなのですが、あまりにも現実感が無さ過ぎて「あらー」としか思えず、しばらく眺めていたら、普通のお湯に戻りました。
集合住宅ではなく、一般家庭の2階を改造して女性のみに2部屋貸し出してる、下宿のようなアパートでした。特に大きな貯水槽も無い。いくら酒が入ってたとはいえ、泥酔まで行ってなかったので、幻覚ではない。
とりあえず、なんか気持ち悪いのでもう一回頭を洗ってから寝ましたが。それからは一度もそういったことはありませんでした。


佐藤和歌子著「間取りの手帖」(リトル・モア)をパラパラと捲っていたら急に思い出しました。

今更だけど、なんだったんだろう、あれ。